離島のお洒落なカフェで頂く、郷土料理が味わえる美味しいランチ。

散策で疲れた体と空腹を癒す憩いのひとときです。

瀬戸内国際芸術祭の夏会期が始まろうとする昨今、今回は秋のみ会場となる本島へと遊びに行ってきました。

一通りぐるりと島を観光してみました。

古くは、映画「獄門島」や「機関車先生」などのロケ地となったこの島も、人の流失と共に更に対岸との時代の隔絶を感じる様相を呈しています。

逆に云えばスローライフを望む若い人などには理想的な環境とも感じられます。

しかし、観光客にとっては、買い物や飲食のお店を探すのが割と問題です。

便数が多いとは言えない四国本土とを結ぶ港には唯一、今回お邪魔した「Honjima Stand（ホンジマスタンド）」が離島散策のオアシスとなる事でしょう。

伝統的なビジュアルに重きを置かれている島の他の場所とは異なり、観光客のニーズも満たすお洒落で明るい店内。

テラス席も有りますが、暑い中歩いて疲れたので室内で過ごすことに。大きく窓をとった解放感ある室内からも、瀬戸大橋の雄大な景色が望めます。

本日のランチは、キスのフライトマトソースと豚のカツレツとうもろこしのタルタルかけの2種。悩んだ末、私はカツレツをチョイス。

メインディッシュのカツレツや雑穀御飯はもちろんのこと、お漬物やいりこ山椒、甘めの味噌汁など島文化を感じられつつも訪れた人が感激するテイスト。

茄子のお漬物。

柔らかく優しい感じの漬け具合で、既製品のきつめな味に慣れていると味わい深さが実感出来ます。

本島スタンド特製みやげにもなっている、いりこ山椒。

パリパリの食感に山椒の効いた濃い目のお味。オヤツやお酒のつまみにも合いそうな美味加減。お土産に買って帰るのを忘れた事を後悔しています。

一緒に食べていた人も絶賛のお味噌汁。地味なビジュアルながら、甘めの島味噌と良く出汁の出た深みの有るお味で、しきりにお代わりをしたいと呟いていた程でした。

キスフライのトマトソース。魚は地魚を使い、バジルは店の前で育てている木からちぎっておられました。どこまでも新鮮。空間、料理共にお洒落でありながら島の情緒も感じられる稀有な空間「本島スタンド」。島に遊びに行くならお勧めです。

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