【香川県】秋の夜長に空を見上げる…。「十三夜のお月見」の習慣をご存知ですか?
お月見といえば15夜(中秋の名月)を思い浮かべる人が多いかと思いますが、日本では13夜にもお月見をする風習があり、満月より少し欠けた月は栗名月、豆名月ともよばれます。
15夜、もしくは13夜の一方しか観ないことを、「片見月」「片月見」と呼び、縁起が悪いのだとか。
今年の13夜は2021年10月18日です。
皆さんもぜひこの日は夜空を見上げてみませんか?
樋口一葉の作品にも「十三夜」というお話があります。貧乏な生まれから玉の輿の夫人にはなったものの、夫から冷たい仕打ちを受けており、生きていく上でのやるせなさも持つお関という女性が主人公。
十三夜に偶然、かつて自分に想いを寄せてくれていた車夫の録之助に出会い、お客として録之助の車に乗ることに。彼の姿を目の前にしてお関は無限の悲しみを抱きながら、再び別れていくのです。
お話は「お互いの世におもう事多し」という言葉で締めくくられています…。
秋の夜長、月を眺めながら文学作品を手に取るのもよいですね。